細かい部分をいじるタイプの笑いは基本的に苦手なんで、前半はかなり辛かった。それでも何箇所かで笑えたので良かった。水族館で後ろからケリを入れてくる女の子とか自販に飛び蹴りとか。

　なんとなく雰囲気が変わってきたのは、皆でダンレボやってるあたりから。そこからだんだん盛り上がってって、最後のシンクロは本当に「すげぇ！」と思った。こないだ見た『チアーズ！』もゾクゾクきたけど、それと同じか、それ以上。選曲がまた良いのよ。個人的には妻夫木聡が平山綾の前でなんか色々やってるところ（しかもＢＧＭは「愛のしるし」←この曲、大好きなんです）と、大きな一つの円が小さな幾つかの円に変わるところが好き。

　残念だなーと思ったのは「シンクロって結構簡単にできちゃうんじゃない？」って感じてしまったこと。もちろん簡単にできるシロモノじゃないのは見れば理解できるけどさ。練習風景も全て笑いが含まれてるから、あんまり真剣に練習してるって気がしなかった。「ふざけつつも時にマジメに」みたいな感じが欲しかったかも。

　それと全くの余談ですが、僕も高校時代は水泳部でした。実はシャレでシンクロの練習した事もあります。マジメに取り組んでたわけじゃないから全然できなかった（当たり前）です。しかも出来ないんじゃあ仕方ないって事で、代わりに笑顔の練習だけやってました（シンクロの演技中はいつでも笑顔でいないといけないらしいから）。今にしてみれば頭悪すぎだなーって思うけど、バカやってこそ青春ですよね。なんだか懐かしい気持ちになりました。