まずシナリオ。よく出来ている。衝撃のラストとまではいかないが、「あ〜なるほどね」と思ってしまう。

次にオープニング。話の流れを象徴的に見せている上に、画面にグっと惹きつけられるだけの魅力がある。そして何より・・・

金かかってねぇ〜

「撮ろうと思ったら日本でも取れるじゃん」素直に感じた感想。こういう作品が作られて、評価されて世に出てくるアメリカの映画産業の底力を感じてしまった。

ただ、主人公は結局狂っていますよね。だって自分で確信犯的に自分の病気を逆手にとって永遠に犯人探しをしようとしているわけで、病気・事件を乗り越えて次の人生に進んでいこうとしていない。

「レイプ事件と発病したことは、彼にとってそれだけ悲惨な事件だった」と言われればそれまでなんですが、この病気が現実に存在するだけに「？」って気分が残ります。

ネタの選択を誤ってたら訴えられていてもおかしくないような・・・。