[コメント] となりのトトロ(1988/日)
トトロが住んでいるのは、現実からは程遠いアニメの世界。でも、現実そっくりに作られたCGなんかより、ずっと生き生きとしている。この映画を見る度、子供の頃の自分にも、トトロやまっ黒くろすけや猫バスが見えていたような気になるのは私だけだろうか?
CG技術は覚しい進歩を遂げ、昨今では、本人そっくりに俳優をも描くことができる。しかし、実際に映画でCG映像を見ると、その人間味の無さにガッカリすることが非常に多い。
トトロはアニメーションという現実からは程遠い2次元の世界に住んでいる。しかし、人間そっくりに描いたCGよりも、ずっと生き生きとしている(これは、ウォルト・ディズニーのアニメーションについても言えることだ)。これを見れば、映画は技術ではなく、どれだけ登場人物(生き物)の感情を表現できるかだということが良く分かるだろう。
アニメでありながら、現実以上に人間味溢れているところに、宮崎アニメの素晴らしさがある。映像技術偏重の映画監督に、是非見て欲しい映画である。
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