「現実との対決、それはアメリのもっとも苦手なことだ」

現代人はある意味アメリなのかも。

面と向かって話せない、携帯・ネットでの人間関係。

対峙する異分子（要は気に食わないことね）に対し、力によって制圧する姿勢。

アメリは外見は大人でも中身は子供。

だから悪戯もかわいいもので、これが大人だったら大変。

相手がどんなことされたらどん底に陥るか分かっているからひどく悪質なものになるの。

明るさが美徳とされている現代人に必要とされているのはまさに現実との対決で、物事の良い面だけを見続ける訳には行かなくなったの。

世界に存在する不幸を見てみぬ不利をするわけには行かなくなっているの。

それは例えば９月11日の事件もそう。

「映画みたい」って言ってる場合じゃない。

それはＴＶの中で起きた出来事でなくて現実。

映画じゃなくて現実で何でこんなことが起こったかって考えると、世界の不幸が見えてくるの。

それを自分には関係ないって切り捨てるのは勝手。

でもそれだと何時までたっても「アメリ」のまま。