[コメント] ロード・オブ・ザ・リング(2001/米=ニュージーランド)
「傑作はジャンルを越える。」いい言葉です。ラヴロマンス嫌いの私が 『風と共に去りぬ』に涙し、アクション映画しか観ない友人が『アマデウス』 に言葉を失う。自分の予想を超えた驚きと感動があるから、映画は今なお愛 され続けている。"SFなんて子供だまし"とバカにしてた母が『スター・ ウォーズ』を見て言いました。「ここまでやってくれれば、文句は言えない。」
さて、この映画。果たして傑作なのか? 『スター・ウォーズ』を越えられるか? 答えは残念ながら「NO」。指輪物語のファン、ファンタジーのファンは「Yes」 と言い切るでしょうが、やはり「No」。この映画は"閉ざされています"。
私はこの映画のストーリー、ドラマにぐっとこなかった。いくら主人公が泣こうが わめこうが、胸が熱くならなかった。なぜなら、主人公の悲しみや怒りが現実味 を帯びていないと感じてしまったから。もう、いくら音楽が盛り上がろうと、 私の気持ちはクールダウンです。
とんがり帽子の老人が画面に登場したとき、私は大魔導師ガンダルフではなく、 名優イアン・マッケランの登場を喜びました。大魔導師という大仰な称号は、 滑稽だけの飾りとしか思えなかった。「原作を読めよ。読まないと良さはわから ん。」という言葉を良く聞きます。残念。ファンタジー嫌いの私には、他に 読みたいモノがあります。『スター・ウォーズ』も『風と共に去りぬ』も、原作 を読んだことはありません。でも、楽しめました。ですから、この作品も、 映像のみで楽しませて欲しかった。
いや、全然楽しめなかったワケじゃありませんよ。キャスティングはうまいし、 映像も美しすぎます。でも、ウン十年前の『スター・ウォーズ』の方が面白い のはどーいうことなんでしょ?
次回作ならきっと楽しめることを切に願っています。
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