[コメント] ハッシュ!(2001/日)
「日本の家族がどう崩壊していくのかを描きたかった」という小津監督の『東京物語』に真っ向から立ち向かった作品・・・じゃないんですか?
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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勝裕の同僚の結婚祝いの飲み屋の前の路地でのシーン、同級生の結婚式に出席する勝裕の帰省シーンの冒頭でのカットの重ね方、突然の兄の死とその葬式シークエンスでの文字通りの「家の喪失」、その後の川辺で泣き崩れる勝裕とそれによりそう血の繋がりも何も無い「赤の他人」であるふたり、などなど、小津映画のエコーを感じながら観ていた。
いまや崩壊しきった「日本の家族」が、これからどういうカタチで再生して行くのか? マイ・スポイト? ちっとも嬉しくないですけど。
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