[コメント] ユー・キャン・カウント・オン・ミー(2000/米)
どこに行くべきか、何をしたいのか、わからなくなったら立ち寄るところが「家」なのかも。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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再会するふたりの間に漂うバツの悪い間 ― この距離感がリアルすぎるくらいリアルだ。きょうだいって、まじそんなかんじ。
でも、ひとこと二言口を開けば、あとはもう言いたいことが言えてしまうきょうだい同士。会話は相手を傷つけまくり。でも、なんだかんだ言ったって、同じ家で生まれて、同じ家で育って、独立するまで一緒に過ごした日々は消しゴムで消すことも出来ない。すっごく恥ずかしいエピソードだってたくさん共有している。
「あんた、学芸会で白タイツ忘れて泣き出して、姉ちゃんが履いてたピンクのタイツ貸してやったんだよね」「それは幼稚園時代だろ。姉ちゃんだって、いつか200坪の土地買うとか言い出して、無理に決まってんだろって親切に忠告してやったら泣き出したじゃんか。中学生だったくせに」あああああ。
近親憎悪にまぶたをつむり、しっかり向き合って、言いたいことを言い合えたら、おそらく和解の日は近い。
You can count on me (頼ってくれていいんだよ) ― この言葉はずしりと響く。分かってるんだけどね。
幼年期はいっさい映像では語られないのに、ふたりの「いま」の関係から、過去が十分浮き上がって見える。脚本・演出と演技に拍手。
ところで、この先この弟は姉と会うことはあるのでしょうか? なんとなく、二度と会うことはない気がしたのは私だけ?
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