[コメント] I am Sam アイ・アム・サム(2001/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
とにかくずるい、卑怯な映画だ!
ショーン・ペンの演技、カッコ良さ
ミシェル・ファイファーの苦悩と発狂
ダコタ・ファニングの目
エンディングの曖昧さ…
ずるい。大泣きしてしまった。
私事の思い出話しだが
灰色の受験生活、私は英語を勉強していた。テスト直しをやっていて、私はなぜこんなにスペルミスが多いのかと自分に嫌気がさしていた。なんの単語だったか忘れたが、母親が汚いブロック体で書いた文字はローマ字であった。
「おかあさんには解らないんだからほっといてくれよ!」
「そう、おかあさん英語は得意だったのよ…、無理しないでね。」
なぜあの時優しい言葉をかけてあげられなかったのだろう。愛されていたのは解っていたのに…。ちょっとだけ自分に余裕があれば、時間があれば優しくしてあげられたのに…。後悔先に立たずである。
どんな親でもいずれは子供に追い抜かれる。知識、体力、社会的地位、経済力、全部とは言わないがかならず追いこされる。この高度通信情報化社会では顕著にあらわれる。しかしそれを喜ばない親はいないのだ。もう言っている事は解らなくても、聞いてくれるのだ。成長を喜んでくれるのだ。
歴史はくり返す。私も子育ては苦悩の連続のはずである。いずれは子供に抜かれるだろう。どんなに切ないか解らない、嬉しいかわからない。そのとき必要なのはやはり”愛”なのだろう。Love is All You need!なのだろう。
私もいいとしこいているので、愛だけではなにも出来ないことくれいは解っている。愛こそすべてなんて言わない。言わないからこそこの映画はもっとわかりやすくハッピーエンドじゃなきゃいけなかったのだ!現実は切なく辛い、だからこそエンターテイメントは幸せで無ければならない。あんな笑顔だけではすっきりしない。許せないのだ!
まだ見ぬ私の子供へ
「この文字を君読んでくれたら、私は嬉しい」
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