[コメント] マジェスティック(2001/米)
「ここで泣け!」と言わんばかりの、ベタで陳腐で突っ込みどころの多い設定と展開を、ものともせずに乗り切ったジム・キャリーの出来が、すばらしい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ちょっとそれは苦しすぎるんじゃないか、という水準を超えたところで展開されるドラマでも、役者ががんばればなんとかなるもんだ、という典型みたいな映画だと思った。
ストーリーの背景には、「赤狩り」が扱われているが、その扱いは何とも中途半端で、こういうドラマ展開に「赤狩り」をもってくることが必要だったのかな、という気がする。
この中途半端さは、「赤狩り」から50年たった今でも、「赤狩り」を是とする流れと、「赤狩り」の非を打ち鳴らし、それと対決した流れの、この二つの流れが、アメリカの映画界に混在していることを象徴しているように思えた。
まあ、洋の東西を問わず、現実は竹を割ったようにすっきりとはいかない、ということかなあ。
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