[コメント] 青い春(2001/日)
ミッシェルを使うなんて反則。そしてわたしのこの映画に対する評価はまったくもって個人的なものなので参考にしない方が良い。(02.08.08@梅田ガーデンシネマ)
この映画は(そして豊田利晃の映画はいつも)、かっこつけで薄っぺらで感傷的で、たとえばやたらデカイ音を立てる車やバイクとか、無意味なメンチの切り合いとか、バカな子供がポケットに忍ばせるナイフのような、鼻で笑って唾を吐きかけたくなるような類のものかもしれない、などと思ったりもする。
でもこの人のそれは、わたしの、頭のいちばん奥深いところにあって絶対に取り除くことのできない、小さくて黒くて固く、凶暴で無慈悲で残酷な、ささいなことで人を憎んでナイフで切り刻んだりピストルで蜂の巣にして殺してやりたいと願う、そんな衝動の「核」を、直接刺激する。それは恥ずべきことに、とても気持ちの良いことで、わたしにとってはセックスのエクスタシーとほとんど同じだ。
だからこんな変態の評価を真に受けてはいけない。
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