[コメント] インソムニア(2002/米)
映画人クリストファー・ノーラン。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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クリストファー・ノーランは脚本から映画を創る人だと思う。
リメイクということや、ジョージ・クルーニー・スティーブン・ソダーバーグらの製作サイドの意向もあったのだろうが、ノーランの手腕というものは完全に発揮されたものではなかったのだろう。
ノーランの魅力というのは大きく2つ挙げられると思う。1つ目は時間を操った脚本がかけるということ。2つ目は人が人を操る様を描写できるということ。前者は脚本家としての手腕であり、後者は監督としての手腕である。
この作品は後者については最大限発揮されていたと思う。また、大物俳優を演出したことは、大きな経験となっただろう。しかし、やはりノーランのファンとしては、前者こそ発揮されてほしいところだったのではないだろうか。
ノーランが映画監督として評価され、脚本を書かなくなってしまったら、とてつもなく残念なことである。
脚本を書いてくれノーラン。全世界の映画ファンを時の迷宮に迷い込ませてこそ、21世紀を切り開く巨匠、クリストファー・ノーランの本来の姿ではないか。
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