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[コメント] アバウト・ア・ボーイ(2002/英=米=仏)

「やりがいのある仕事」「夫婦円満」「クラスの人気者」。世の中こういうのばかりじゃないんだよな。
ゲロッパ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「印税にかまけたグータラ男」「自分勝手で子供を困らせる女」「自己表現がへたでイジメられる少年」「不良少女」。別に自分から強く望んでそうなっている訳ではないのに、なぜかしらそうなってしまっている人。世間がかくあるべしと言う人生のレールに上手く乗ることが出来ない人。そんな人って結構いるものだ(私もその一人なのですが)。ヒュ−・グラントが人込みの中を一人で逆行して行くシーンは、そのことを象徴しているようだ。

そんな人たちが自分を変えてみたい(もしくは変わるのも悪くないな)と思うのは別に不思議なことではない。ただし、そう思ったときに、変わるためには必要なものがあるのだと言っている。それは人との「出会い」と少しの「勇気」なのだと。男は不純な動機から発展して大切な人と出会うことになり、少年は勇気を出して好きな少女に声をかけ、母親のために勇気を出して歌った。出会いは偶然だし、勇気は必然なのだ。さて、あした私は誰に会うのだろうか。

笑わせてもらい、じんわりさせてもらった。すぐに原作も読んだ。

などと言いつつ、印税生活を味わってみたい自分がいる。

*不思議な人間模様と少しの勇気。その点においてこの映画から「マグノリア」や「アメリ」を感じられた。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (7 人)starchild 直人[*] makoto7774[*] uyo[*] WaitDestiny[*] よだか ゆーこ and One thing[*]

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