[コメント] 南の島に雪が降る(1961/日)
虚構と現実の危うい関係を描いて実に映画的な題材だ。さらにクレジット開けの入道雲のカットから全編に亘って非常に安定したショットの連続。しかし矢張りフランキー堺がピアノを弾くシーンが白眉だろう。フランキーもいいが、皆のリアクション演技がたまらない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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渥美清は登場数分は目立っていたが、だんだんと影が薄くなる。しかしこの人の滑舌の良さを再認識する。また伴淳三郎が美味しい役。加東と故郷のことを語り合うシーンだとか。しかし絶対に生きて帰ると強調するので、てっきり死ぬ展開だろうと思ったが、死なないのは肩透かし。あと、織田正雄(尽力する大尉の一人。もう一人は細川俊夫)がとてもいい役で脇役ファンとしては嬉しくなる。
ただし森繁久彌の特別扱いに関してはどうかと思う。(中隊長が子守唄を唄う姉やに扮する!)プロットの均衡が崩れてしまっても、森繁をこれだけ持ち上げる(見せ場を作る)必要があるという判断はどうか。
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