[コメント] さすらいのカウボーイ(1971/米)
最近、20数年ぶりに再見。新たな発見も多かった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
青年期と中年期の境目で揺れる男のダメダメ物語。
女の愛し方、男の愛し方。 その接点は、お互いが手を伸ばして触れ合おう、抱きしめ合おうと 近づいては、また離れて、遠くへ行ってしまう。 なんとも主人公二人の心も揺らぎっぱなしで、悲しいような優しいような不思議な気分を味わせられる。
川を行く少女の死体。 光に包まれた放浪の男達。 牧場を包む夕焼けの空。 もの悲しいギターの音色に誘われて、涙腺も開きっぱなしで滂沱の涙を流す。
変わりたいけど、変われない。 大人になろうともがいていた、高校時代の私の気持ちにとてもリンクする映画であった事は、今、改めて観て、とても納得がいく。
そしてまさかのラストの銃撃戦。 友を抱きしめての慟哭。
妻は夫を失った事を予感しながら、ただ、ポーチから納屋に入る馬を見ている。 その納屋に掛かる、映画のタイトル文字のタイミング。 もう、完璧。
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