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[コメント] フレディVSジェイソン(2003/米)

That's Entertainment!!素晴らしきロニー・ユーワールド!彼のユーモア溢れる描写は若者を生かし、フレディとジェイソンを突如として犬猿の仲へと仕立て上げる。超重低音のMUSICもまた大活躍していたことを忘れてはならない…
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







もしロニー・ユーが監督を務めていなかったら劇場へ足を運ばなかったかもしれない。というのも、彼が以前にメガホンをとった『チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁』が大好きだからである。言わずと知れたチャイルド・プレイの7年ぶりの新作で、「人気キャラクターを復活させる」という意味では、このフレディvsジェイソンと似た境遇の作品だった(13金シリーズは続いていましたが)。「花嫁」はティーンホラームービーを背景に描かれているホラーで、まさにFvsJと同様のポイントといえる。

それらを踏まえた上で、これは劇場で観なければ大損だと思ったわけである…。この映画、のっけから最高だ。フレディ・クルーガーの呟きにより語られる過去の栄光と挫折。「とりあえずジェイソン・ボーヒーズを八つ裂きにしてぶっ殺してやりてぇ!邪魔者は消え失せろ!ひっひっひ…まずは利用してからな…」という具合だ(笑)。いくらジェイソンが喋らないからといえ、こうやってフレディの悪巧みを軸にストーリーが進するというのが面白い。ここは流石ウェス・クレイブン様だ。

そして、ついにジェイソンも目を覚まし、懐かしい木造建築の家が飛び込んでくる。かつてナンシーが住んでいた家だ!忍び寄るジェイソン…殺戮劇の開幕だ。製作者の意図はこうだろうか→13金のジェイソンがエルム街の悪夢の世界に足を踏み入れ、長年のファンを“楽勝”に唸らせる。そして、近年のティーンムービーのように決して重くないテンションで進行させる(シリーズ初心者に分かりやすく)。そのような進行具合が本当に上手い。所々で読み取れるフレディの目論見も上手くストーリーに絡んでいる。

後半になると2人の対決に目を見張ることとなる。まずは、舞台をエルム街からクリスタル湖に移すという演出がニクい。ロニー・ユーの演出がキラリと光り、鮮血がビシャー!と吹き出るアクションには思わず興奮してしまった。ラストのラストは言うことなし。この上ない快感。最高。脇を固めた若手の役者もそれなりに許せるレベルで、妙なエロシーンもオマケとして有り難く頂戴いたしました…(笑)という訳で、侮ってはならない作品に仕上がっている良作だと思われる。この夏唯一の全米2週連続トップも頷ける。それだけこいつらが愛されている(?)ってことか…

ユー監督製作でなくてもいいから『フレディvsチャッキー』希望。(←本当に噂になっているんですよ笑

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (9 人)わっこ[*] アルシュ[*] mimiうさぎ[*] ミュージカラー★梨音令嬢[*] プロキオン14 ねこすけ[*] HW[*] 甘崎庵[*] 死ぬまでシネマ[*]

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