通りがかった車が突然大音響とともに横転するオープニングから「うわっPTAだ」（笑）と早々に印象づけられてしまったが、話が進むうちにアダム・サンドラーからも目が離せなくなった。何しろ普段は薄ボンヤリしているのに突然キレて暴れ出すという特異な役なわけだから、相当演じるのが難しいように思えるのだが、全く違和感がない。

そしてエミリー・ワトソン。彼女が演じるリナという役は、一見誰でも演じられそうでいて、実は「しっかりしたオトナの女性で、でもキュートなところもあって、でもちょっとミステリアス」（そう言えば彼女の過去についてあんまり説明がなかったな。せいぜい「バツイチ」程度）という、これまた複雑なキャラクターなのだが、これがワトソンの雰囲気にピッタリはまっている。

ひとクセもふたクセもある彼ら2人の俳優とPTAがタッグを組むと、こんな「パンチの効いたラブストーリー」（チラシの宣伝文句より）が出来上がった。いや、「パンチ」な「ラブ」ストーリーってなかなかないから、これは貴重だね。

＊＊＊以後余談＊＊＊

3,000ドル分のプリンを買って1,350,000マイルを稼いだというエピソードは実話だそうだが、羨ましい限りだねえ。オレも某航空会社のマイル貯めているのでいつも各種キャンペーンに注意してるけど、こんなオイシイ話はついぞ聞いたことがないよ。