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[コメント] 罪と罰(1983/フィンランド)

境界線上の男、そして女の視線。
セネダ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







男はゆらりゆらりと境界線上を揺れる。時々、垣間みせるのは良心なのか、罪の意識なのか、それともあきらめなのか。まっすぐな女の視線は、男のあいまいさをゆるさない。強くてやさしい女の視線が、男のいるべき領域を決定する。

エーヴァ役のアイノ・セッボは非常に魅力的な女性を演じきったと思う。

蛇足:あるシーンについて

ライヒカイネンが警察の受付で自分の罪を告げたときの受け付けの人の反応早いっ。びっくり。そのすぐ後に、ライヒカイネンに一撃が加えられたけど、あれって無駄な攻撃であり、無駄な痛みのように思う。そして、なんだか悲しい。

(評価:★4)

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