[コメント] ファインディング・ニモ(2003/米)
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もう、どうなるのかわかってても楽しいね。
ちょっと人間のガキの描き方がやりすぎだけど。そして、展開は余計なところで速すぎるし、ニモが救われるまでも無茶苦茶でも。
いいね。
でも、一番感動したのは、はじめの5分。泣いちゃった。びっくりした。
そして、エンドロールね。やられた。子供心満載。スタッフの名前の隙間を通って小魚たちが遊ぶなんて、なんて素敵なアイデア。まだ小学校低学年のときに、学校への通学路で、赤信号を渡るだけで楽しんできたときを思い出す。あの時は、この世の中がどうなっているかとか、アメリカ行ってみたいとか全然思ってなかったね。見えているものが全て。全ての瞬間が楽しかった。今、少しずつその感覚が戻ってきている自分が好き。
そういうことを確認できるpixerの映画はやっぱり大好き。トイ・ストーリーを見たときのあの興奮はないけど、それを自然なレベルまでもってきたことはすごいと思う。
トイ・ストーリーのお話も、バグズ・ライフのお話も、モンスターズ・インクのお話も、そして、ファインディング・ニモのお話も俺の中では実話。♪おもちゃのチャチャチャの歌詞「♪空にきらきらお星様、みんなすやすや眠るころ、おもちゃは箱を飛び出して、歌うおもちゃのチャっチャっチャ」
ニモとマーリンの父子の関係は、ちょっと親父を思い出してホロッときちゃったしな。子は親離れを、親は子離れを。親はニモがいなくなってずっと心配してるのに、ニモは水槽という小さな世界だけど、新しい友達を作ってがんばってる。
細部にわたっては、魚の特性を知っている大人だからこそ描ける、それぞれの魚の個性をうまく生かした映像と小話たち。
僕たちの知らないところで、みんなも生きている
それが素晴らしい
この世のあらゆるものには魂がある
宮崎駿を敬愛するジョン・ラセッターのアプローチも僕は大好きです。
初めてダイビングをして、七色の珊瑚礁とたくさんの熱帯魚たちとたわむれたときのあの感動。今まで見たこともない色と光が無音の中、広がっていた。
これから、ちょっくら世界を旅してくるけど、その途中でニモみたいな魚たちにもきっと会えるだろう。その土地に暮らす人々だけではなくて、自然や自然の生き物たちとも、たくさん出会いたい。
2003/12/10
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