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[コメント] 死ぬまでにしたい10のこと(2003/カナダ=スペイン)

彼女に共感できるかできないかとか、倫理的にどうだとか、そういったこととは別の次元で、人間たるものの本質というか「業」というか、そういうことを考えさせられる。
緑雨

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







しかしやはり一方で、「したいこと」の中に「夫ではない誰かと恋をすること」を入れたのは、「17歳で初めてキスした相手との間に子供ができ、結婚した」という背景をエクスキューズとして置いたことも含めて、偽悪的な試みであるのは間違いなく、そのあたりのどこかあざとい感じが、どうも引っ掛かってしまったのも事実。

淡々とした調子に、手作り感のある映像もあいまって生じるプライベートな雰囲気は、かつて観たイザベル・コヘット監督の作品『あなたに言えなかったこと』とも同様。だが、本作では場面場面のダイアログが丁寧に演出されていて、前作よりはるかに魅力と見応えを増している。病院での主治医との、コインランドリーでの恋人になる男との、隣家に越してきたアンとの、刑務所の面会室での父との会話など、印象的なシーンが多い。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ゑぎ[*] 水那岐[*]

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