[コメント] ゴジラ×メカゴジラ(2002/日)
もっと気持ちよく騙して欲しい!私の心の中の境界線は、
*許せるモノ
メーサー自走砲・オキシジェンデストロイヤー・ミサイルが当たっても死なない怪獣・日本しか襲わない怪獣・観光地巡り・小美人・護国聖獣・他
*許せないモノ
自衛隊保有のUFOみたいな飛行機・二足歩行の巨大ロボット・羽をばたつかさなくても浮遊できる飛行怪獣たち・ミニラ・ジェットジャガー・日本語を話す宇宙人・後ろ向きに空を飛ぶゴジラ・シェーっ・説教垂れる幼女・怪獣と心通わせる女子供・にやけるエキストラ・他
過去、メカニコングで萎え、ガイガンで少しだけ萌え、ジェットジャガーで希望が打ち砕かれた。これで3回目の出馬となるメカゴジラもしかりである。こいつらだけは有り得ない、居なさそう、である。誰が何とフォローしようとも私の上記の区分けは不可分なのである。
だから本作は駄目なんです。評価低いです。
何故、リアル感のない空想科学新兵器が必要なんだろう。90式戦車やF15戦闘機では駄目なのか?まぁ駄目なんだろうな。どうやら私の心の中の基準には『ウルトラQ』が根底にあるようなのだ。現実世界の「人間」たちが英知を絞って闘う、そんな「羨ましい」状況が過去にはあったのだ。
ミサイルが当たったら痛みで転げまわるゴジラがいてもいいじゃないか?
1984年に『ゴジラ』が復活すると決まった時の感動は忘れない。そして、スーパーなんとかっていう自衛隊の新兵器が新宿上空に浮かんでいるシーンを観て悔し涙した事も忘れない。(あんなもん、飛ぶか?)
だから本作は駄目なんです。評価低いです。
*************************
PS,
「ゴジラの被害を受けた唯一の国として世界に対し・・・」by水野久美総理。
右翼でも左翼でもないけれど、コレだけは言っちゃなんねえ台詞だったんじゃないのかな。問題はそれを受けて「だから」究極の兵器を創りだしましたって事ですよね。
第1作目を受けての答えがコレでは、第1作目の志村喬をただの狂言廻しに貶める事になります。
何も似非平和主義で、自衛隊の存在をも否定する訳ではない。曲がりなりにも『ゴジラ』と『ガメラ』という娯楽映画でその新たな存在意義を示してきた自衛隊に対する国民の感情は大きく変化してきつつある。たかが怪獣映画なれどその影響力は否定出来ないだろう。防衛庁も協力を惜しまないこのシリーズにおいて上記の台詞は危険過ぎた。日本人なら誰でも知っているように「ゴジラ」はただ「原爆」という言葉に置き換えられただけだけである。逆にいえば自衛隊(日本)は原爆を超える兵器を所有する事もやぶさかでなないと言っているに等しいヤバイ台詞だとも思います。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (6 人) | [*] [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。