[コメント] キリクと魔女(1998/仏=ベルギー=ルクセンブルク)
自ら生まれ、自ら名付け、大地の胎内を往復するキリクが本当に大きくなるために必要としたもの。
それは相手を理解し許すこころ。
機械を駆使し、黄金を搾取し、草花を枯らせ、男たちを奪う魔女は戦争そのものだ。戦争はいつでも何処にでも起こり、同じ悲劇を繰り返す。そんな憎しみの連鎖に歯止めを掛ける事でキリク=人間は真の大人へと成長する。
色鮮やかな画面は勿論、ユッスー・ンドゥールの音楽が、録音状態も含め、とにかく素晴らしい。映画音楽監督としてはピーター・ガブリエルなんかより500倍くらい上手なんじゃなかろうか。今後の映画界での更なる活躍を期待する。
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