円が大海に導いてくれると思ったフェイフォン。

アゲハは、その思いを胸に、円と円都に背を向けて大海に飛び込む決意をする。

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無国籍・多国籍を意識した円都という人工的な町、そこで話される日本語と中国語をミックスしたヘンテコリンなことば等、戸惑わせるにたる要素満載に、当初、それに加え気取りのようなものの感じられたのだが、不思議なもので、慣れていくと気にならなくなった。唯この空間に浸るに任せることが心地よいことだと気づいた。

この映画の魅力が何なのかいまいちよく分からないのだけれど、ストーリーや個々のシーン云々というより、岩井監督の作り上げたこの人工的な世界に、上記で述べた気取りを凌駕する魅力があった、としておこう。そして、その功績は、この映画にかかわったすべての人に帰せられるべきなのだろう。

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以下余談。

Today's not your day.というセリフが２度ほど出てくるが、これは『ダーティ・ハリー』だね。

伊藤歩が西武の松坂に見えました。

ラストの、二人が別れるシーンに被さる様にＣＨＡＲＡの「スワロウテイル・バタフライ」が流れ出すラストシーンが好きなんです。映画を見終わった余韻を受け継いでくれているような気がして。