[コメント] ハッピーフライト(2008/日)
キャッチーな宣伝素材としてのCAのドタバタ劇と定番のコックピットシーンを一応は押さえつつ、監督がイキイキと描くのは魅力的な地上スタッフたち。そして恐らくもっと撮りたかったモノは…
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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YouTubeを「Crosswind Landing」で検索すると、ジャンボ旅客機が強烈な横風に抵抗して機体を斜めにして着陸する映像が見られる。それ横に進んでますがな〜、と突っ込みたくなるくらい風上に機種を向けた状態(劇中の副操縦士曰く"crabをとったまま")でメインギアを接地させ、ノーズギアを下ろすまでに機体をまっすぐに戻して(de-crabして)着陸。或いは低空でde-crabして滑走路に正対しつつ風上にややバンクをとって着陸。まさに蟹走りならぬ蟹飛び。旅客機ってこんな風にも飛べるんだなあ、と感心すること間違いなし。
矢口監督はアレを迫力満点に撮りたかったんじゃないかな、と推察するのだが、さすがに雨+横風着陸を実写でという訳にはいかなかったようで、ショボいCGで誤魔化してしまった(でもラダーペダルでde-crabする操作はわざわざ映してたりする)。替わりの迫力映像が雨中逆噴射で水煙大サービスという無難なセンなのがちょっと残念。
それにしてもグランドホステス(田畑智子 &平岩紙!)やディスパッチャー(肘井美佳!)や管制室(江口のりこ &宮田早苗!)やレーダー室(いとうあいこ!)の人びとのなんと魅力的なことよ。いやいやもちろん整備士の皆さまもオジサマ達もね。
とりあえず城南島に行ってヒコーキ眺めたくなってきたぞ。
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