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[コメント] バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3(1990/米)

シリーズ通して見た評価→「1」…青春ロックンロール  「2」…超絶技巧フュージョン  「3」…なぜか突然ウエスタン・カントリー。
crossage

橋の渡されていない空間、まだ見ぬ世界へと走り出そうとするフロンティア・スピリットが、そのまま85年という具体的な未来への希望に重ね合わされる。そしてその具体的な未来は、実はマーティたちが生きている現在でもある。自分たちの生きる時代を、夢と希望をもって肯定していこうというポジティヴなメッセージに収斂させる絶妙さ。ただそれは、あらかじめ約束された大団円へ向けて、決して脱線しないレールの上を走っているような感覚でもある。破綻とソツがないことへの安心感がある代わりに、ワクワクするようなドリームと、予想を超える破天荒なマジックをもはや期待できないことへの寂しさも同様に感じた。シリーズ物の最終作とは、えてしてそういうものなのかも知れない。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (6 人)山ちゃん けにろん[*] ペンクロフ[*] ナッシュ13[*] poNchi[*] ゼロゼロUFO

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