“女ばかりが家事をするなんておかしい。私だって働きたいんだもん。”なんて言い続けている私。だから、どんなに家族や友達に“料理上手やね〜、きっといいお嫁さんになるよ”と言われても、絶対料理は武器にしない。

そんなことを言いながら、家族や友達にはよく手料理をご馳走するくせに、付き合う彼氏とは外食ばかり･･･。“今は女性も働く時代よっ！結婚は私が働くことに協力的な人じゃないとイヤ”そんなことを言って別れた男もいれば、料理をさせてみた男もいたっけ。それだけじゃないけど、気付くといろんな条件で男を判断するようになってる。“好き”って気持ちが何なのか分からなくなっている最近の私。

なぜ私ってばこんな嫌な女になっちゃったんだろう･･･。以前、一度料理を作って以来いつも手料理を期待する男と付き合った影響もあると思うけど。男女共同参画社会、女性の社会進出、確かにいいことかもしれない。だけど、男も女も社会で競争競争･･･で忙しいばっかりで私自身も心のゆとりや純粋さも失ってしまってたような気がする。

この映画を見て、ただ単純に“好きだから手料理を食べてもらいたい。好きな人のために料理を作りたい。”そういう思いを失ってしまった自分に思い知らされ、心にズシリと重く響くのでした。この映画のようにモロ男女の役割分担があるのは嫌だけど（私だってずっとやりたかった仕事があるわけだし）、ときどきゆっくりと自分の気持ちを見つめなおす時間をとるのも必要かな。とりあえずは今度、久々にあいつに手料理でも作ってやるか。