[コメント] 浮草(1959/日)
大映小津のまたすごいこと。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
冒頭、船で移動する旅芸人がぐっすり寝込んでいる。
女が「親方、親方!・・・ねぇあんた!」と寝ている亭主を起こす。
このワンシーンで二人の関係が一瞬でわかりますね。すごい構成ですね。
この小津安二郎作品は、これまでの彼の作品と異なる実験が多々見られます。
1、関西弁
2、雨が多様されている
3、松竹でない
4、男性が主人公
5、ラブシーンの多様
6、全員、けんか腰
7、宮川一夫とのコンビ
私はかつてこの作品を見た覚えがあるのですが、この色使いといい、内容といい、増村保造の映画だとばかり思っていました。
これだけ思い切った冒険をした作品を評価しないわけにはゆきませんね。
最高です。
2010/04/1 自宅
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