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[コメント] 二十四の瞳(1954/日)

。゜(゜´Д`゜)゜。どこまで泣かす気ですか?(05・12・02)
山本美容室

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 子供達の唱歌が通奏低音となって涙腺を刺激する。「仰げば尊し」大石先生の最初に出席をとる場面が大変良い。「あらあなたキッチンていうの」子供のあだ名を出席簿に付ける先生。子供の顔のクローズアップ。この映画「二十四の瞳」というだけあって目がキラキラしてかわいい子ばかり。洋服で自転車に乗っていただけで「モダンガール」呼ばわりされた時代だったんだなぁ。

 ♪しばしも休まず槌打つ響き♪本当に止めて欲しい。「村の鍛冶屋」とか歌いながら行列するのは。涙が止まらないよ。子供の声ってどういう訳か泣けてくるね。昔の子供が「大石先生じゃのうて小石先生じゃ」とか「♪おおいし、こいし♪」とか意味はないけれど面白がって言う場面も子供らしくて良かった。この作品の最も映画的な場面は、桜の木の間を大石先生と子供達が機関車ごっこをする場面。あれは映画史に残る感動的な名シーンだなぁ。

 戦争が始まってから教え子が軍人になって戦死して女の子だけが生き残る。戦場から帰ってきた男の子は失明している。(ここらへん記憶があやふやですが)「教え子を二度と戦場に送らない」というテーマと合致した映画だね。それは間違っていないと思うよ。「死んだらつまらんもの。先生、軍人さんより米屋とかの方が好きじゃ」良い事いうなぁ大石先生。

(評価:★5)

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