エンドロール終わるまで、だ〜れも立ち上がらず、劇場中がひとつになってた！！おもわずスタンディングオーベーションか？と思うくらいみんなが楽しんでました。アニメの映画を観にいくと「うるせえぞ！このクソガキ！！椅子の上に立つんじゃねえ！！！」などと内心どくつきながら（イライラして）観ていることが多いのに、しんちゃんだけは違うんだよなあ。いつも知らないガキんちょたちと声あげて笑って、声だしてツッコミ入れて、そのツッコミを聞いてまたみんな爆笑！みたいな鑑賞になる。奥さんに子供の世話を押し付けられた（らしい、いやいやながらって感じミエミエの）お父さんも、真っ赤なジャージに金髪＆真っ黒い金縁グラサンのヤンパパ（子供３人づれ）も、シネスケ・コメンテータ風の３０歳くらいの男子（ナップサックをしょって一人で観にきていた！）も、もちろんしんちゃん大好きな子供たちも、みんな同じ目線で楽しんでいる。この雰囲気が好き。この空気が好き。監督かわって心配だったけど、この一体感を継承しただけでも、しんちゃん映画としては合格だと思います。

のっけからブシェーミ登場で、私ひそかに爆笑。思わず「ブシェーミ・・・？」と呟く。しんちゃんの「変な顔」発言で決定的となり、ますます爆笑！この他、たくさんの映画小ネタ満載で、子供とは全然違うところでクスクス笑えるところもよかったと思います。

ただ、ストーリーがほとんどない！というのが致命的でした。観終わっても、いったいどんな話だったのかわからないし、ボスはナニをしたかったの？と自問するも？？？状態である。特別スゴいメッセージがなくてもいいけど、「あ〜、そうだったのかー」もなければホロリもないというのではちょっとさびしいです。これではギャグも小ネタも台無しです。もったいないです。次回作に大いに期待します。キャラの劇画タッチも、トリのしんちゃんで大きくハズしてましたね。しんちゃんがサラサラ金髪ヘアなんて！！しんちゃんはいがぐり坊主頭。これはハズせないでしょー、やっぱ。

それにしても、ヒロシはどんどんイイ男になっていくなあ。夜の一杯のために今をがんばるヒロシに激しく共感する私って、オジサン化が進んでいるのかしら・・・今日もコドモにお酌してもらって、うまいビールを飲むぞー！彼女とああだこうだと話ながら飲むのが一番おいしい。これ、ホント。