[コメント] 独立少年合唱団(2000/日)
こういう「総括」か。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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脚本作りすぎ。エピソードの繰り返しが「やられた!」と思うより、わざとらしく感じられる。それはひとつ大きなスジが通っていないからだ。
始めは『1999年の夏休み』『櫻の園』のような隔離学園思春期モノか、と思っていると60年代政治闘争の総括ドラマの印象になる。それらしいことを先生も言う。それに合唱コンクールを絡めて、ある種の挫折感を表現しようとしたものと思われる。それに成功しているとは思えなかった。『けんかえれじい』などの方がずっとパワーを感じる。
全体のトーンがいかにも最近のこの手の日本映画(たとえば、「まぶだち」)の印象強く、始めの1本はこういう感じもあるんだ、とやや感じるが何本か見ると底は浅い。少し離れたところから淡々と撮る。ドラマは自然の中で進行するが自然描写も淡々とやる。大手の日本映画の描写の伝統とは違うものを模索しているようだが、それが同じようなトーンになってしまうのは何故だろう。
始めの耳をつかむシーン、ウィーン少年合唱団のLP、赤いはちまき、けっこうあざとい。
それでも合唱のシーンではやはり心惹かれる。音楽の力を再認識しました。
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