カーツ帝国がアメリカなのだろうと思った。死体がそこらじゅうに祭られているのに、カーツのカリスマに陶酔している村人達。村人がアメリカを支持する国でありアメリカ愛国者に見えた。そして、そんな自国の姿を隠すために、村に爆弾を落とし闇に葬る。

　エンターテイメントとしてもすごかった。ホントにベトナム戦争の戦火の中で撮影してるんじゃないかてって思えるほど広がりのある爆撃風景。光と闇の映像。暑さや汗。ほとんどが煙やら闇だった気がするが、観ていて飽きがこない。それだけ、鬼気迫るものが作品に込められていた。すげー作品だわさ。