[コメント] ブラックホーク・ダウン(2001/米)
『七人の侍』を野武士の立場から描くとこうなります。
どちらの側にも正義はあるし、どちらの側にも正義は無い。確かなのは、どちらの側にも家族があり、仲間があるという事実。
私たちはバタバタと死んでいく「か弱い」農民たちの「顔」を知っている。恐る恐る槍を持つ左朴全を知っている。
私たちの国は60年近くもの平和な時代を経験して、「他国への侵攻」には誰しもが嫌悪感を抱くようになった。しかし「他国から蹂躙」される恐怖感も 忘れてはいない。
私たちが幸せなのは「蹂躙される側」の「顔」を知っている事だろう。残念なのは今は良き友となったアメリカが、それを時々忘れてしまう事だろう。
事実でもリアルでもいいが、「敵」がバタバタと死んでいくというシーンは、もうこの時代、考え直してもらいたいものだ。アメリカ人はNYのテロで多くの死者を出したが、その死者の数だけ壮大なドラマがあった事を知ったはずじゃなかったのだろうか?
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