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[コメント] ジャンヌ・ダルク(1999/仏)

私が知っている中では、T.S.エリオットとか、遠藤周作とかの文学に見られるテーマ。「イエスはなぜ磔になったのか」。映画としてのアプローチのしかたがうまい。
いぐあな

 思い出すのはT.S.エリオット「僧院の中の殺戮」(だったかな?)あるいは「カクテルパーティー」。遠藤周作では「沈黙」(それしか読んでないけど)。  わたしはキリスト教徒ではないけれど、古い仏教の「悟り」にも似た何かを追求しているのかと思う。神に頼る心まで捨てる無我の境地ね。少し違うけど。

 でも映画であんな風に表現できるとは。すごいなあ。

 現実のジャンヌ・ダルクがあのような形で宗教の一つの境地に辿り着いていたのかどうかは、誰にもわからないことなんだけど、あれなら「聖女」になったわけだ。

 でも評価4になるのは、結局私が自分では宗教心持ってなくて、テーマに深くは入りこめないからです。

(評価:★4)

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