内容はとりあえず置いておいて、ジブリの体制ってどうなわけですか。 宮崎の息子ってだけで、アニメも作った事のないジブリ美術館の館長を監督にしたりとか、彼が入る前から頑張って下積んでる人がいるんでしょうにどうしてそんな事ができるのか……。

いや、でもまぁそれって、社長の息子が自動的に次期社長って立場なのと一緒ですからね、言及しても仕方ないとは思いますが。

しかし、ジブリの映画を見て、何も感じなくなる日が来るなんて。 つまらないとも思いませんでしたし、面白いとも思いませんでした。 全然心が動かなかったんです。 私にこんな思いさせて、この映画は本当に罪深い。

今考えれば、評判はあまりよくないですが『猫の恩返し』がどれほど、ジブリには尊い試みだったか事かと感じます。 父親の作る映画とそっくりな絵。でも、キャラクターの表情は乏しく、魅力に欠け、結局息子は父親の映画を質の悪いコピー機で焼き増しただけなんだなと思わずにはいられません。

声優陣は、菅原文太はなかなか良かったんですが、岡田准一はイマイチでした。 彼は本当に“岡田准一”以外の何ものでもなく、アテレコしてる彼の姿が鮮明に浮かんでしまうぐらいで、現実に一気に引き戻されました。 ＴＶではキムタク以外の何ものでもない木村拓哉ですら、“ハウル”としてはそれなりの仕事をこなしていたのになぁ……。 手嶌葵はジブリが好きそうな声ですね。 しかし、売り出そうとする魂胆みたいなものが見え見えで、『テルーの唄』を2番まで歌わせたのは緊張感を欠きました。

私には、こんな役者の感想しか出てきません。 内容に関しては“アレンが、衝動で父親を刺す”という部分を、宮崎吾郎に重ね合わせたりしている記事なんかを見かけますが、“だから何だ”って感じですね。 あんたら親子の話題を作るだけの会社になったんかジブリは。 まぁ、これは彼らだけでなく鈴木サンに問題があるのかもしれないけども。

見終わった今になって“怒り”がちょっとこみ上げてきたんで、まったく心が動かないって事もなかったのかな？ でも、もう本当にこんなんならジブリにはもう映画作って欲しくないです。 マジで。