[コメント] 赤ひげ(1965/日)
構図の自然さとその決まりぶりに溜め息。これはまじで崇拝したくなる。
それもただ美しいんじゃなくて、それが全て、物語りを語ること、に完全に奉仕しているのが何より素晴らしい。宮崎駿は突然でた天才だと思ってたけど、黒澤明が居たのだ。
台詞回しは相変わらずの説明調で照れ臭くなるし、演技も顔のキャラクターだけで乗り切る力技の連打なんだけど香川京子のシーンだけはついに本物が出ちゃった。
左八とおなかのエピソードは、おなかの自己完結ぶりに失笑するものの、雨と地震と風の演出に震えた。こういうの大好きだ。
中盤でこれみよがしに自己批判する加山雄三なんて甘っちょろ過ぎるし、あかひげの言ってることもなんだかよくわからないんだけど、そんなのどうでもよくなるぐらいこれは見せ方が凄かった。
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