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[コメント] レスラー(2008/米=仏)

演じているのが、ミッキー・ロークじゃなかったら、これほど「感動作」と言われてないに違いない。凋落は切ない。凋落を売りにするのはもっと切ない。俳優と主人公の人生がリンクしてる映画ってなんかイヤなのだ。
worianne

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ここのレビューだけ読んで、映画館に飛び込んだ。 予備知識もなかったので、もっと一発逆転のノリかと思っていた。 そう、「ロッキー」みたいな。 たまの休みに、評判のいい映画を観て「感動して」「有意義に」過ごしたかっただけなのだ。

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この映画にどうして「感動した」なんて気安くいえるだろう? すべてに追い込まれて、もうどうにもならないから彼は自分をムリヤリ鼓舞し、リングへ戻った。 そんなことをしたら自分がどうなるか十分わかっているのに。 ・・・・こんな結末悲惨すぎるじゃないの。

最後の試合で異状をさっした相手のレスラーが戦いながらも「大丈夫か!?」と 始終彼を気遣う。・・・ヒールなのに!

プロレスって、プロレスってこういう世界なのか(泣)。

ワタシは濡れた気持ちでしょんぼりと映画館を出た。 また彼が愛嬌とダメ人間の魅力があるだけにラストは切なくてしょうがなかった。

この映画に関しては手放しで「いい映画だった」と言えない。 ラストの後味が悪い、悪すぎるのだ。

観るまで気楽だったワタシの心に、こんな大きな引っかかりを残した映画・・・・。

これも一種の「感動」なのだろうか??

でも、金を払って凹んで映画館から出てくることになったら、 ワタシの基準でそれは「良くない映画」なのだ。 いい映画は「映画館を出たとき、世の中が美しく見える」ものだ。

この映画は観て凹んだ。だから3点。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)すやすや Ryu-Zen[*] のこのこ ぽんしゅう[*]

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