でも、こんなことを見るために映画料金を払ったわけではないのになあ、と思いながら画面を見ていたが、見方を変えてスカーレット・ヨハンソンにメロメロである僕は彼女の美しさを堪能しようとしました。

ところが、女性って、服装だけでこれだけ変わってしまうものなのか、ダサいナニー服装を着込んでいるヨハンソンにいつもの輝くような美が感じられない。顔色も日焼け気味に見えたが完全にナニー役にはまっている。どこの角度からでもすぐに分かるヨハンソンが目立たない。否、ナニー役で目立ってしまっている。

まあ、演技が上等だと思えば仕方のないことなのであるが、上流世界の饒舌さを見る余裕のない僕にとっては彼女の魅力が下着一枚だったことに少々落胆もしている次第であります。まあ、それほど社会批判もしているような重いテーマは見出せなかったので、「家政婦は見た」程度のこちらも認識でいいのかもしれないが、ちょっと全体的にパンチ不足は否めない。

セレブ夫婦のローラ・リニー 、ポール・ジアマッティはやはり貫禄つきのいい演技で、その階級にいる人のいやらしさを十分見せつけ実力を発揮。女性から見たらものすごくこの映画の見る視点が違ってしまうのかもしれない、男性にはかなり不向きな映画ではあると思う。