宇宙人。口開いたら「にゃあ」 って言いそな見てくれだなって笑えたの、ココだけ！

あとは戦慄の嵐、特に前半は。おしっこーなレイチェル（ダコタ） が目にした無数の死体が流れる河。『ドーン・オブ・ザ・デッド』 を彷彿とした、レイ（トム） 達が乗る車に群がる無数の人間を上から映した映像。題名出てこないケドどっかで観た覚えあるよーな、車内炎上し高速で走り去る黒い列車。まるで実際そこで被害に遭い、涙流しながら逃げ惑う無力ないち一般人の様な感覚を覚えながらの鑑賞でした。実際涙しながら観てたし。

私はもうほんと、登場人物の一人になりきっちゃってたから、レイの犯した罪とかピンとこないんですよね。冷静に観れてたのなら、絶対あーだこーだ言う程突っ込みドコロはあったんですが。正当化はできないけど、分かるよ、仕方ないよ、みたいな。そう考えると、本当に怖い。畳み掛けて攻撃してくる異星人に、一般人は逃げ惑い、生き延び、大切な人や自分を守る為に何でもやるしか術が無かった。

ただ、オギルビー（ティム・ロビンス）が隠れていた屋敷の地下で、宇宙人のマシーンの手だか目だかが偵察にくるシーン。あれは、だらだら無駄だと思う。宇宙人側もさ、怪しいナって思ったら一撃しちゃえば良いだけの話だし、肥やしにする為に人間が欲しいなら、前半の人間を炭にしまくってたシーンとズレが生じるし。

何はともあれ、”逃げ” に徹した映画。体感できたし、ヒーローがいない映画はそれはそれで良かったデス。鑑賞した晩は、夢に出てきた位でした。地割れしたコンクリート状の道路から、くらげ状の異星人が現れ、逃げ惑う夢でした。

05.07.07@