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[コメント] 世界の中心で、愛をさけぶ(2004/日)

大ヒットした原作ものだから仕方ないのかもしれないが、例えば柴咲コウにあんな中途半端な関わり方をさせるくらいならそんなものは全てカットして、むしろ若い2人だけの物語を観ていたかった。
ナム太郎

長澤まさみ森山未來は本当に素晴らしかった。特に長澤まさみはテープの声だけでも十分に聞かせるものがあって、これには泣いてしまった。別に泣ける映画がいいってわけでは全然ないんだけれど、この2人のシーンにはスッと入っていけるものがあって素直に感動することができた。

また80年代に青春を過ごしたいわゆる同世代からすれば佐野元春の「SOMEDAY」が選曲されてたりとか(考えてみると、歌詞も映画にバッチリだ)、ダブルデッキのラジカセだったりとか、女の子がホットパンツ? だったりとか、そういう細かいディテールにもビビッと来るものがあった。欲を言えばジーンズはケミカルウォッシュにしてほしかったが、とにかく純愛の世界にドップリと浸ることができた。

だから余計に大人の描き方が気に食わないのだ。大ヒットした原作ものだから仕方ないのかもしれないが、例えば柴咲コウにあんな中途半端な関わり方をさせるくらいならそんなものは全てカットして、むしろ若い2人だけの物語を観ていたかった。

元々こういう純愛モノは嫌いじゃないし、キラキラした光の加減が素晴らしい撮影にも好感を持っていただけに、とても惜しい残念な映画だった。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)ゑぎ[*] 水那岐[*] ゆーこ and One thing[*]

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