モンド・ドキュメンタリーの撮影隊が、未開の地でゴロツキ同然の振る舞いをやっていた！　と、先人ヤコペッティを告発するドキュメンタリー！　と思ったら、これもフェイク！　どないなっとんねんと。虚実皮膜の面白さ、ウソの多重構造に悶絶しました。カメのシーンにも悶絶しました！

「全世界で上映禁止！」「あなたは食べるか食べられるか？」あの当時、日本中がこの映画の登場に騒然となった。いや大人たちは冷静に「くだらないインチキ映画が来たな」と思ってたかもしれないけれど、公開当時子供だったオレの目には、日本中がこの映画に震撼したように思えた。だって小学校じゃ、この映画のウワサで大騒ぎだったもんなあ。

あの頃テレビは「川口浩探検隊」や「素晴らしき世界旅行」を堂々と放映していて、「なるほど・ザ・ワールド」すらなかった。世界はまだまだ謎に満ちていた。このくだらない映画には、あの時代へのオレの郷愁がいっぱいに詰まっているので文句なしの★５。でもオススメしないよ！