[コメント] イン・ザ・ベッドルーム(2001/米)
前半で息子と恋人や家族やその周辺人物との関係をより濃密に描いたのは、あのような結末を観る者に頷かせる為だったのだろうか。「ウチの息子はこんなにも皆に愛されていた」と。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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先ず「犯人殺し」を身内ぐるみで幇助・隠蔽しようという行動に違和感を感じた。
物語の前半で息子をシナリオの中心に据え人物同士の相関図をしっかりと描き、息子の存在感を確立しておくことで彼の死後の空虚さを反動的に巧く表現できていると思う。又息子を亡くした両親の感情の移り変わりや感情の爆発といった描写もリアルであり伝わってくるものが多い。
だがこれらの素晴らしい演出が、物語の終盤での両親とその友人の共謀による愚直な「復讐劇」によって、単なる「動機付け」や「伏線」として自分の中で否応なしに片付けざるを得なかったというのが否めない。
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