[コメント] トレーニング・デイ(2001/米)
すごく残念。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
何が残念かって結局アロンゾがただの「悪」だった事。
「かよわい子羊でいるのか。正義の為に獰猛な狼になるのか。」
アロンゾの言葉の端々に登場する「正義」の二文字。それがあって「ああ、こいつは正義なんだ。自分なりの正義を貫きとおしているんだ。」と一時は彼を信じた。ジェイクも鑑賞していた自分も。
しかし、最後に彼は「完全悪」を露呈してしまう。結局彼は正義に燃える問題刑事では無かった。「正義」という言葉を隠れ蓑にジェイクを欺き、実はその「正義」は建前で金の為に犯罪者を殺傷する紛れも無い「悪」だった。そして最後のオチ、実に間抜けなピエロではないか。
それにクライマックスのジェイクとのアクションシーン。このシーンだけ見ると実にありふれた三文アクション映画である。
そして屈しはしなかったものの、目の前の悪を断罪することができなかったジェイクの中途半端な「正義」。
それらが重なって、この映画自体、ありがちな「正義は勝つ」という王道的シナリオに中途半端さが加わった「凡作」に落ち着いてしまっているように感じる。
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