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[コメント] シャロウ・グレイブ(1994/英)

いちいち芸が細かくて絶妙。もう、何もかも、私のツボを心得て作ってくれたとしか思えない、超個人的偏愛作品。
mal

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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古典的だけどこういう設定、プロットはもともと大好き。3という数字には何かある。殺風景で妙にカラフルでスノビッシュなアパートでの、微妙なバランスの3人暮らし。そこに死体と大金で猜疑のひびをほんの一筋、後は狂うに任せてみたら。これだけでわくわくしちゃうのに、ソファー、ドリル、天井裏、水槽、ナイフ、床下などなど、個性的なショットがいっぱいでにやにや。おまけに大売出し前の長髪ユアンが、スコットランド英語の発音も色っぽく、女装まで奮発サービスしてくれれば、いいオトコ発見欲も大いに満足。ここまで来ると、ちょっとあなた、何で私のツボ知ってんの?と訊きたい。

うまいねー、と思うのは、オープニングと真ん中とラストの3回登場する会計士君の蒼い呆け顔どアップ。はじめは死体の回想かと思わせておいて、途中であれは死体処理後のイッちゃった顔だった、と判明、と思いきやラストでやっぱり、なんて、こういう小細工は私的にはどしどしやっていただきたい。操られるのが好きなもんで。

教訓。墓穴は深く掘りましょう。墓穴掘るなら深い友達と掘りましょう。死体の処理は一人にやらせずみんなでやりましょう。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (6 人)トシ[*] イライザー7[*] Linus カフカのすあま[*] kaki[*] KADAGIO[*]

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