作品に対してというよりも記録したということに対する評価。

鑑賞中、やめてくれ、もう見せないでくれという、ありったけの拒否の言葉が頭の中をかけめぐっていた。しかし、声に出ない。ただひたすら胸が痛いだけだった。

傍観者でいるしかない人々の現実。何も行動させない銃の恐怖。

実際、映画における「死」というものは大体はドラマチックに見せたり感動的な曲をあおることで、生命の尊厳を掬っているものだ。ここにおける死は「羅列」である。性別、年代関係なく、まさにそれは日常風景として。

平和ボケしている国には平和なうちにこういったものを見せるといい。当事者になる前に「戦争はイヤだ」という感情を大切にしたい。

できれば二度と観たくないけれど、それと同時に誰しもが一度は観なければいけないとも思うわけで。