参った。

「風刺が効いて」とか「作品は暗喩的に」とか感想を漏らした途端にアウトを食らう感覚。 作品は、虚像に対し踊らされる人々がそれに対しどんどん過大評価を積み重ねていく様が描かれる。 それと同様に、我々観客もこの作品をマジメに批評しようとすると、「I am a Pig」に喝采を送る観客と同列の自分をそこに見てしまうような錯覚に陥る。 「喝采なんかしてバカだなあ」とスクリーンを観ていると、そこに懸命に拍手を送る自分が出演しているのを目撃するような、そんな恥ずかしさ。 要は四の五の言わずに楽しめば良いってことね。

と、製作側も予期していないだろう★５を献上する時点で私もアウト。