おバカコメディなんだけど、ディテールやら音楽やら細かなところまで気が配られてる分、映画の世界に入り込める。車のデザインや、オースティンの館のデザインとか60年代風なファンキーな雰囲気が良いです。衣装にしてもユニークで面白い。音楽にしても、マドンナが主題歌歌って（PVにはマイク・マイヤーズがもろ出演してるし）、エルビス・コステロが出演して歌を披露してくれたり、ウィル・スミスのラップ曲を替え歌にしてドクター・イーヴルが歌ってみたり、オープニングテーマはボサノバ調だったりと、かなりこだわりを感じます。サントラもしっかり持ってます。

　それで内容の方もしっかりと笑わせてくれるから気分良い。イギリスが舞台（撮影はアメリカだろうけど）だが、かなりアメリカ人向けに作られてるから笑えない人もいるはずなのは納得だが・・・。終盤のロケットを見上げた人々の連携ギャグはどう考えても英語がわからなきゃ笑えないようになってるし。ウッディ・ハレルソンがあんなシーンで出てくるってのもスゴイ。個人的に好きなシーンは影シルエットのシーンとドクター・イーヴルのラップ、ストーリーの合間に無駄に挿入されるシーンの数々。パロディネタやティム・ロビンスの大統領役など細かなところで遊んでるところも好きです。

　あと、へザー・グラハムはやっぱりキレイ！！