[コメント] ガメラ 大怪獣空中決戦(1995/日)
かつてあった魅力的なものを現在の中においてみて、それがどうしたら通用するかを真剣に考える。これが真のリメイク映画。
半信半疑で観に行って、とてつもなくいい気分にさせてもらった。ほとんどギャグになりかけていた怪獣が、怪獣らしいまま、“現在”の中にいた。いつもなら吐き捨てているようなくさい台詞が、照れくさいながらも、気持ちよく響いた。過去の特撮映画、怪獣映画のスタイルや美徳がそのまま継承され、現代的にソフィストケイトされていたのが、何よりうれしかった。
でも、それがゴジラでないことが、哀しかった。
そして、そのことが、ディテールがいかに新しく見えても、この映画がノスタルジーの延長にしかないことを証明している。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (6 人) | [*] [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。