[コメント] 大決戦!超ウルトラ8兄弟(2008/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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アキコ、アンヌは敢えて言うまい。(彼女らはウルトラの古きヤングガールとして活躍してくれている)そして、夕子も『メビウス』でその懐かしい姿を披露してくれた。だが、自分が見たかったのは『ウルトラシリーズ』をあっけなく卒業していった榊原るみこと坂田アキだったんだよ…その姿を観た俺は感涙をとどめ得なかった。兄役の岸田森の存在も決して忘れられてはおらず(写真が入るカットが映る)きちんと「坂田モーターズ」の社名が入るのがさらに泣かせる。
自分は『ティガ』『ダイナ』『ガイア』を観ていない。「光の国」出身ではなくなってしまい、今までの戦士たちと無縁になってしまったのがその一因だが、(我ながら偏狭だが、『電光超人グリッドマン』という世紀の大愚作を見た後で、円谷プロが信じられなくなっていた気持ちを判ってほしい)こうしてみていると、ああ、結構さまになっていたんだな、と思えてくる。それぞれに恋人たちが励まし役になっていたせいももちろんあるだろう。やっぱり自分は添えられただけの飾りの花と彼女らを見たくない。
それだけに自分の持つアンビバレンツではあるのだが、アキが勇気をもって老人を瓦礫から救い、大怪我を負うところは「またもや彼女をつらい目にあわせるのか!」とムカッときたのは事実だ。事実、自分は岸田森&榊原るみが無残に殺されたあとの『帰ってきたウルトラマン』をあまりの仕打ちに観るのをやめているのだ(あとでスケジュール調整のためと知ったが、それにしても最終回で弟とともに見送る彼らであってほしかった)。だからこそ、清純で愛らしかった面影を残しながらしたたかで勇気ある母となった榊原も…う〜ん、やっぱり好きだ!
だからこそ、自分にとっては、これは「榊原るみに耽溺する映画」として存在しているのである(←バカ)。
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