[コメント] ジュラシック・パークIII(2001/米)
やはりジョー・ジョンストンは「飛ぶこと」にこだわっている。それはこの映画のもっとも魅力的なキャラクターが翼竜・プテラノドンであることを見ても明白だ。全体としてはなんとも中途半端さの残る出来上がりだが、90分強に収めようとした野心も含めてこのジョンストンは認めたいと思う。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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中途半端だと感じる理由は、まずチラノザウルスよりも強いという設定になっているスピノサウルスに魅力がない。衛星電話を腹の中で鳴らしながら追ってくるというのは悪いアイデアじゃないのに惜しい。また、ラプトルに関してももっと聡明な見せ場が欲しい。ローラ・ダーンは客演扱いかも知れないが、もう少し出番があっても良いだろう。助手のビリーの生死についても劇的な見せ方があってしかるべきじゃないか。ってな具合。 しかし、この映画の最も映画的な瞬間は「鳥かご」の中の吊り橋上にプテラノドンが登場した瞬間だ。この霧の中に偉容な怪物が出現する演出にはゾクゾクした。私の好みで云えば「鳥かご」のシーンのような突出した見せ場を用意してもらえればそれだけで大満足。上記の中途半端さもご愛嬌と思えてくる。
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