[コメント] 少女の髪どめ(2001/イラン)
利己的で偏見に満ちた青年が、少女との出会いによって他者への共感を芽生えさせ、深めていく。
愛は、寛容と排他性という両面を併せ持っていて、そういった一般的な二面性を無償の愛という形で意図的に廃しているが、工事現場の炎すら美しいその詩的な映像のなかで、心の変遷をていねいに描いている。そのため、あざとさを感じさせず、素朴だが持ち続けることが困難な、隣人への共感という力強い思いを直球で投げかけてくる。
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