[コメント] にっぽんぱらだいす(1964/日)
前田陽一の「女性を可愛らしく可憐にけなげに描く」という手腕は既にこのデビュー作から十分に発揮されていた!という素晴らしい事実。こんなにも赤線の女性を優しく爽やかに描いた作品は多分、空前絶後。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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とにかく、各キャラクターが素晴らしい。 何も知らないボッチャンからやり手の(3億貯め込んだ?)主人まで変遷を遂げる「マスター」といい、最後まで変わらず、自分の信義を貫き通すミッチャンといい、眼鏡の年増女郎といい、潜入レポートの女子大生といい、女性議員といい。「魅力的な人物」のオンパレード。 こんなに活発でキュートな人物で溢れている映画はなかなかお目にかかれない。
自分の純潔を失って、「汚れっちまった悲しみに…」と呟くのは、前田監督の実体験だそうだ(「含羞のエンドマーク 前田陽一遺稿集」より)
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